発達心理学会(3月15日)にて発表します

キミヤーズ塾の余韻もさめやらぬなかですが,1つ宣伝します。

3月15日に,発達心理学会(@明治学院大学)にて,村上先生・古里先生にご登壇いただき,「特別支援教育における授業づくりの新展開(2)―社会性の支援をめぐって―」というラウンドテーブルを行います。

指定討論に,幼児期における社会性や自我の発達に関して数多くの著書を出されている麻生武先生(奈良女子大学),社会性の支援について実地に指導・研究されている吉井勘人先生(筑波大学附属大塚特別支援学校)にお願いしました。

違う角度から,キミヤーズの実践を理解する機会になると思いますので,興味のあるかたは是非ご参加ください。

学会参加について詳しくは,http://www.jsdp.jp/conf2013/ をご覧ください。

また,企画趣旨は以下の通りです。

[企画趣旨]
自閉症スペクトラム障害ASD)児を対象とした特別支援教育において,社会性の支援を重視しない人はいないだろう。障害の中核という理由に加え,彼らが生きづらさを抱えるのは,その社会性に多くの原因があるからである。それゆえ,社会性については多くの支援方法が開発されてきた。しかし,これらの支援方法を俯瞰してみると,いくつかの問題点が浮かびあがる。1つは,社会性の支援といっても,その内実が十分に整理されていない点だ。例えば,社会的スキルに焦点を当てるのか,もしくは,情動に注目するのかによって,支援の内容は大きく異なる。もう1つは,学習活動のなかで,どのように社会性を支援するのかについて検討がなされていない点だ。学校教育においては,社会性だけを取り出して教えることは少ない。だとすれば,学習活動のなかで,どのように社会性を支援するのかについて検討する必要がある。以上の問題意識から,本ラウンドテーブルでは,算数や国語という教科学習を通して,社会性を支援するユニークな授業を行ってきた実践者に,話題提供をお願いした。
指定討論を麻生 武先生・吉井勘人先生にお願いした。麻生先生には,社会性の発達について幅広い研究をされている立場から,社会性を支援することの意味についてコメントをいただく。吉井先生には,特別支援学校で,実際にASD児の支援を行われている立場から,社会性の支援のあり方についてコメントいただく予定である。そのうえで,フロアーのみなさんとともに,社会性の支援方法の吟味に加え,「社会性の支援とは何か」といった理論的な問題にまで踏み込んで議論したい。